月刊サイクルビジネス
今年の7月31日に経済産業省製造産業局車両課長に就任した中沢則夫氏。1963年2月生まれの47歳、兵庫県神戸市出身だ。1986年に通産省(当時)入省後、様々な省庁、海外勤務や英国ケンブリッジ大学への客員研究員、直近では金融庁 総務企画局企画課 企画官・金融ADR推進室長を経て現職に就いた。車両課長就任1ヵ月でまだまだ勉強中ということだが、今後の抱負などを伺った。
ゴルフシャフトの専業メーカーだったグラファイトデザイン。最近では自転車のカーボンフレームの開発も行う。ミズタニ自転車が販売するこのカーボンフレームがこれまでの自転車の世界の常識を覆すかもしれない。カーボン素材の特性を知り尽くした企業が新たな世界を拓こうとしている。社名のグラファイトとはカーボングラファイトから採っている。「カーボンをデザインする」という意味の社名である。同社でその先頭に立つ両氏にインタビューした。
自転車においてもただ安いだけの自転車を求める消費者はほんとうに少なくなった。1万円以下の機種を大量に仕入れて大量の売りさばく商法は、首都圏ではほとんど見られない。勿論1万円以下の機種は展示されているが、台数も場所も目立たないのが実情だ。
ここ数年の傾向は明らかに品質訴求だが、今年は更に明確な差別化を図る店舗が増えているようだ。
「稀に見る猛暑で売上が思うように伸びなかった」。中国地方でも業界関係者の多くが口を揃える。少子高齢化、人口漸減の構造的な問題があるところに来て、この暑さはこたえたに違いない。消費不況も相変らずでなかなか出口が見えてこない。ただ、都市部。郡部を問わずに、環境意識の高まり、メタボ対策など健康志向の浸透によって、スポーツ系機種や電動車の需要が顕在していることも確か。これを掘り起こす知恵を生み出すしかないのだ。