月刊サイクルビジネス
自転車パーツ・用品、完成車の量販卸として揺るぎない実績を誇るサギサカ。2代目の匂坂慎祐社長に態勢になって既に6年目を迎えるが、昨今の厳しい市況の中で、業績はどうなのか、どんな商品が売れているのか、あるいは今後どのような展開を計画しているのか、大いに語っていただいた。
今春に発売したクロモリフレームのスポーツ車「CHeRO」(クエロ)が好調だ。なかでも現代風な佇まいの中にアンティークな香りを湛えた20インチミニベロの人気が高い。ブリヂストンが今春から打ち出した「ブリヂストングリーンレーベル」の中心モデルの1つであるクエロが誕生した背景やその狙いを開発担当者に伺った。
相変わらず厳しい市況が続く自転車業界だが、甲信越地方の春需期は、昨年のような大雪寒波がなく、比較的順調に動いたようだ。電動車についても昨年は活気に 乏しかったが、今年は概ね回復傾向にある。ただ、最近は大型専門店の進出が目立ち、地元量販店も含めて、熾烈な戦いが再び始まったようだ。
(株)シマノ(島野容三社長)は平成25年12月期の第2四半期連結決算を発表。売上高は前年同期比7.7%増の1331億0600万円、経常利益246億8100万円(同13.8%増)に。
主力の自転車部品部門の業績をみると、売上高1060億9600万円(前年同期比8.3%増)、営業利益203億0400万円(同0.2%減)。国内市場は相変わらず軟調、またヨーロッパは年初から厳寒が続き春先も天候不順に見舞われて厳しい市況となったが、アメリカは5月以降順調に推移、さらに中国をはじめとする新興国市場でスポーツ系機種の伸びが顕著で全体を牽引している模様だ。商品別でみるとMTBコンポのDEORE、ALTUSやロードコンポのCLARIS等の新製品の販売は順調であった。また輸出においては為替環境に恵まれたことも増収の一因になった。なお、欧米の流通在庫はほぼ適正範囲で推移している。