月刊サイクルビジネス
北米最大の自転車ディーラーズショー、インターバイク2013が9月16~20日(16・17日アウトドアデモ、18~20日インドアショー)にネバダ州ラスベガスで開催。
今年インドアショーの会場となったのは、マンダレイベイ・コンベンションセンター。長年慣れ親しんだサンズエキスポに代わる新会場でラスベガスの目抜き通りストリップの南端に位置する。大きな特徴は会場横にThe Paddockという屋外の試乗コースを設けたことだ。サンズエキスポの会場にはこうした屋外スペースがなく、試乗をしてもらうにはアウトドアデモにブースを構えるしかなかった。それもメインはMTBだ。 しかし、新会場にロードレーサーの走行感を味わえるスペースが設置されたことで、インドアショーの魅力が高まったと言えよう。新会場は多くの出展者から好 評で、「天井が高く空間が広い」「にもかかわらず床や天井の構造からか反響音が少ない」「空港から近くアクセスが良い」との声が聞かれた。
自転車協会は、2012、13年と2年続けてきたCycle Aid Japanについては、主催を同会から被災3県の地方自治体等に変更し、地元が中心になって開催する方式に転換することを発表。実質的には過去2回のような協会主催の大会は行なわない。ただし、Cycle Aid Japanという標語やその理念は継続すべく「Cycle Aid Japan基金」(仮称)を創設する。
また、平成25年度のBAAマークの広報活動については、従来の広告広報活動と第三者評価を浸透させるPR活動を2本柱で行なう。テレビCMを中心に訴求するイメージキャラクターはAKB48に代わり、松岡修造氏を採用。インパクトがあり力強い広告広報を展開する。
(株) セブン-イレブン・ジャパンは、宅配サービス用の電動アシスト自転車を大量に導入する。高齢者や共働き世帯が増加する昨今、コンビニエンスストアでもこう した需要に対応すべく宅配サービスを充実させる動きが目立っている。現在、同社では配達用の超小型電気自動車として「コムス」を既に620台導入しており、今後も増加させる方針だが、コムスよりも一層機動性が高く、各店舗が気軽に活用できる配達手段として電動アシスト自転車の採用を検討していた。そして、(株)東部(後藤秀雄社長)が開発していた業務用の電動アシスト自転車(20インチ小径、6.6Ahリチウムイオンバッテリー)が受注。採用理由について同社広報部では「オリジナリティが高く、誰にでも使いやすい」としており、東部の後藤社長は「20インチ小径で小柄な方でも乗りやすく荷物の積み下ろしもしやすい。また、ノーパンクタイヤを採用している点も評価されたのではないか」と語る。
かつて九州の自転車市場は、他のエリアとは様相が異なる独特なものと言われてきた。中国と地理的に近いこともあって地元の量販卸等が独自でオリジナル車を納 入していたのだ、ところがここ数年はあさひ、イオンバイクが精力的に店舗展開。さらに各地域の有力専門店も相まって、白熱した販売合戦を繰り広げているの だ。その最新事情を伝えよう。