月刊サイクルビジネス
長年培ったフレーム生産のノウハウを最大限に活かし、ユニークなアイデアを次々と生み出す(株)サカモトテクノ。自転車開発では早ければ3日で企画から製品に仕上げてしまうというスピード感や細かいニーズへの対応力で市場を活気づける。行動派の坂本佳則社長に、アイデアの源や現在の状況について窺った。
製造卸としての自転車開発を核に、小売店の展開、ネット販売と多角的に事業を推進して業績を伸ばし続けている(株)サカイサイクル。今年5月決算でも前年同期比20%増の見込みと勢いに乗る。顧客との信頼関係を深めながら、深層ニーズを形にして提案することで皆がハッピーになる戦略を提案する。勝てる提案をいかにして生み出すのか、杉岡正一社長に話を聞いた。
(株)シマノ(島野容三社長)の平成27年12月期連結決算が発表され、それによると売上高は前年比13.7%増の3786億4500万円、営業利益は同29.2%増の850億5300万円、経常利益が同42.4%増の1011億1000万円、当期純利益は同48.7%増の761億9000万円と、大幅な増収増益となった。自転車部門で上半期にフルモデルチェンジして市場投入したマウンテンバイクコンポーネントの「DEORE XT」、「ACERA」、ロードバイクコンポーネントの「Tiagra」が高い支持を受け、また円安による同社製品の割安感もあり好調な受注状況なった。
大阪、京都、神戸という大都市圏を抱える近畿エリアは自転車ニーズが高い地域であるが、市場の動きは以前にもまして鈍い。この停滞感を打破するべく、卸商社や販売店などでも新たな施策を打ち出し、次へのステップへと歩みを進めている。地域のニーズにも柔軟に対応できる独自の戦略を描くことが企業の発展、そして収益を生む市場の熟成にも繋がっていく。