月刊サイクルビジネス
TAITRA(台湾貿易発展協会)が主催する第27回台北サイクルショー(台北国際自行車展)が、例年よりも約2週間早い3月5~8日(最終日は一般にも開放)の4日間、TWTC南港展覧館及びTWTCホール1において開催された。
ショーへの出展社は1111(前年1067)、うち海外出展社302(同291)、台湾809(同776)、またブース数は3279(同3238)と引き続き増加傾向にある。
主な出展企業・ブランドは、巨大、シマノ、美利逹、永棋、愛地雅、太平洋、大忠、榮輪、凱薩克、誌慶、建大、卜威、六毅、桂盟等の有力企業の他、欧米系企業では、スラム、コルナゴ、アクセルグループ、DTスイス、マビック、シグマスポーツ等。日系企業・ブランドではキャットアイ、ミヤタ、クロップス、井上ゴム、ヨシガイ、MKS、パナレーサー、サンスター技研、東洋フレーム、ジョイジャパン、ハチスカ等がブースを構えていた。
神奈川県と北海道、それぞれの有力卸が奇しくもほぼ同時期にインターネットを活用した専門店活性化策を展開する事になった。
神奈川県平塚市の有力卸(株)オオツカは、3月1日から新たにネット通販サイト「CYCLE STORES 神奈川」(http://cyclestores.net)を始動。これは「インターネットで自転車を購入し、自転車店で引き渡す」仕組み。商品選択は気軽にインターネットで、サドルやハンドルの高さ、ブレーキの調整等は店舗で行なうことができるので、ユーザーは安心して自転車を楽しむことができる。
また、北海道では北日本サイクル販売(株)が、3月8日から新たな通信販売システム「サイクルプラザネット」(http://cycleplazanet.com)を開始。同社は道内の小売店、販売店に商品を供給する有力卸で、2001年に本社に隣接する小売店サイクルプラザをオープン。小売部門にも注力してきた。
2012年、日本初の自転車の専門学校として開校した東京サイクルデザイン専門学校(水野倫理校長)。同校を運営しているのは学校法人水野学園。1966年にヒコ・みづの宝石デザイン学校(現・ヒコ・みづのジュエリーカレッジを東京・大阪に展開)を設立し、宝石や革製品、時計等の「ものづくり」に主眼をおいた教育を実践してきた。そんな教育思想の下に誕生したのが東京サイクルデザイン専門学校(TCD)で、「自転車をつくる」ことを基本に据えて、将来は自転車業界で活躍できる人材の育成を行なっている。
4月からの消費税増税を目前に控えて活気を帯びている自転車業界。中部地方の業界関係者も前倒し需要を見込んで意気は上がっている。ただ、北陸と東海では温度差がある。東海地方は関東程ではないが降雪があり気温も低かった。一方の北陸は気温は例年通りだったが雪が近年になく少なかった。2月後半、東海地方は落ち着きを見せる中、北陸は例年になく活発に動いていた。3月も中旬になると東海地方でも慌ただしい日々が始まりつつあるようだ。