月刊サイクルビジネス
昨年7月、パナソニックサイクルテック社長に就任した丸山哲朗氏は、グループの家 電販売会社の社長等を歴任してきたコンシューマー・マーケティングのプロフェッショナルだ。益々拡大する電動アシスト車市場の中でトップメーカーとしてどんな戦略や取り組みを展開するのか、語っていただいた。
3月7、8日にさいたまスーパーアリーナにおいて埼玉サイクルエキスポ2015が開催。2日間とも曇り時々雨と天候には恵まれなかったものの、同運営事務局によれば2日間で入場者約3万6000人、延べ試乗者2万2695人と大盛況であった。
ヤマハ発動機(株)は、2015年の電動アシスト車需要は50万台と予測、その中でヤマハパスは16万台の販売(前年比107%)、32%の市場シェア(前年比+0.4%)、ヤマハDUの市場シェア54%(前年比+1%)を目指す。またパスユーザーの平均年齢は2000年には58歳であったが14年は48歳と若返り、幅広い層に受け入れられているという。新たな需要創造の取り組みの1つとして、子供乗せ以外の女性ユーザーを獲得するために弊社女性スタッフによるプロジェクトチームを発足し、女性らしいカスタマイズが楽しめるパスミナを開発した。
昨年の春需期は、消費増税前の駆け込み需要が顕著で活気に満ちていた。特に通学車需要が強い東海北陸エリアの業界関係者の鼻息は荒かった。今年は止まらない円安、消費不況の影響で厳しい様相だが、実態はどうなのか。三寒四温で暖かさと寒さが入り交じる3月、東海北陸を取材したが予想外の声も聞くことができた。最新の状況をレポートしよう。